ラテアートを自宅で楽しむには、いくつかの方法があります。ミルクスチーマー付きのエスプレッソマシンを使う方法や、特別なマシンを使わずにインスタントコーヒーとミルクの泡だて器のみで楽しむ方法などがあります。
この記事ではラテアート愛好家に向けて、主にエスプレッソマシンを使ってラテアートを楽しむ方法を解説します。
目次
自宅ラテアートの基本道具
エスプレッソマシン
まずはベースとなるエスプレッソを淹れるためのマシンです。
手軽に本格的なエスプレッソを抽出できる家庭用モデルが人気で、カプセル式やポッド式など、操作が簡単なマシンも数多く販売されています。
本格的なラテアートに挑戦したい方は、蒸気ノズルが搭載されたモデルを選ぶのがおすすめです。蒸気ノズルがあれば、ミルクを温めながら泡立てることができ、理想的なフォームドミルクを作ることができるでしょう。
また、抽出圧力や温度調整機能が充実しているマシンを選ぶことで、より繊細なラテアートに挑戦することができます。
フォームドミルクのためのミルクピッチャー
滑らかなフォームミルクを作るミルクピッチャーは、ステンレス製のものがオススメです。扱いやすく熱伝導率が高いため、ミルクを均一に温めることができます。
容量は、ラテアートの練習量や作る量に合わせて選びましょう。初心者の方には、200mlから300ml程度の容量がおすすめです。
ミルクピッチャーの口の形状も重要です。注ぎ口が細くなっているものや注ぎ口に角度が付いているものは、ミルクをコントロールしやすく、繊細なラテアートを描くのに適しています。
ミルクフォーマー内蔵のエスプレッソマシン
ミルクフォーマーが内蔵されている、おすすめのエスプレッソマシンをいくつか挙げます。
- デロンギ|マグニフィカ スタート ECAM22020
- デロンギ|デディカ アルテ EC885J
- デロンギ|マグニフィカ イーヴォ ECAM29081XTB
- ソリスジャパン|ソリスバリスタ パーフェクタプラス SK1170
エスプレッソマシンの価格は、数万円から数十万円まで幅広くあります。機能などによって値段が変わるので、自宅で使う場合は必要な機能があること・設置スペースを考えた大きさであることなどをポイントに、ご自宅に合うマシンを探してみてくださいね。
ラテアートを始めるための初歩的なステップ
基本的なラテアートの技術
ラテアートとはつまり、フォームドミルクをエスプレッソの上に注ぎ、模様を描くことです。
ハートやリーフなどの基本的な形を描くための練習から始めてみましょう。最初はカップを斜めにしてミルクを注ぎ、カップの底にハートの形を作る練習がおすすめです。
リーフを描くためには、ミルクをカップの縁に沿って注ぎ、小刻みにピッチャーを動かして繊細に模様を描く練習が必要です。練習を重ねることで、ミルクのコントロールに慣れていくはずです。
フォームドミルクの適切な温度と状態
ミルクの適切な温度は65℃前後が理想的です。温度が高すぎると、ミルクが焦げ付いたり、泡が粗くなってしまうため注意が必要です。
またフォームドミルクの泡は、きめ細かく、なめらかであることが重要です。ミルクを泡立てる際は、空気を取り込みすぎないように、ゆっくりと泡立てましょう。
泡立て器を使う場合は、泡立て器の先端をミルクの中に沈め、ゆっくりと回転させるように泡立てます。
エスプレッソマシンなしでラテアートに挑戦する方法
マシンを使わずにコーヒーを淹れる
エスプレッソマシンがない場合でも、ドリップコーヒーやインスタントコーヒーを土台のコーヒーとすることは十分可能です。
またフレンチプレスやコーヒーミルを活用して、コーヒーを作ることも可能です。どちらの方法でも豆から挽くことになり、エスプレッソマシンに劣らず濃厚なコーヒーを抽出することができるでしょう。
手動に挑戦!ミルクフォーマーでフォーム作り
手持ちのミルクフォーマーで滑らかでクリーミーなミルクフォームを作る練習をしてみましょう。
ミルクフォーマーは、電動式と手動式があります。電動式は、ボタンを押すだけで簡単にミルクを泡立てることができます。値段は数千円~数万円ほど。
手動式は、少し手間がかかりますが、数百円で入手することが可能です。
ミルクフォーマーを使う際は、ミルクを温めてから泡立てると、より滑らかでクリーミーなフォームを作ることができます。
より良いラテアートを目指して
基本をマスターしたら、フリーポアリングやエッチングを取り入れた複雑なデザインに挑戦してみましょう。
フリーポアリングとは、ミルクを自由な流れで注ぎ、模様を描く技法です。エッチングとは、フォームドミルクに模様を描き、その上にエスプレッソを注ぐ技法です。
これらの技法を習得することで、より芸術的なラテアートを作成することができます。
また、コンペティションでの審査ポイントやトレンドをチェックしてみるのもオススメです。
ラテアートコンペティションでは、デザイン性、技術力、オリジナリティなどが評価されます。審査員は、ラテアートの技術はもちろんのこと、作品に込められたストーリーやメッセージも評価します。
参加予定がなくても、コンペティションのポイントをチェックしてみるのはプラスになるはずです。
まとめ
ラテアートは、コーヒーをより一層美味しく楽しむための芸術です。自宅でラテアートに挑戦することで、コーヒータイムがより豊かなものになるでしょう。
コーヒー豆の種類や抽出方法、ミルクの温度や泡立ち具合など、さまざまな要素を組み合わせて、自分だけのオリジナルラテアートを生み出してみてはいかがでしょうか。