コーヒーが生活に欠かせない飲み物となっている方も多いと思いますが、実はカビが生えてしまうこともあります。
この記事ではその原因や見分け方、そしてカビから身を守るための対策について詳しく解説します。
目次
コーヒー豆にカビが生える原因
生産や輸送中の湿気
そもそもコーヒー豆は湿度の高い環境で生産されたり輸送されることが多いので、これがカビの発生につながります。
コーヒー豆は収穫後、乾燥・選別・焙煎といった工程を経て、私たちのもとへ届きます。これらの工程の中で、乾燥が不十分だったり輸送中に湿気にさらされたりすると、カビが発生しやすくなってしまいます。
保存条件の影響
コーヒー豆の購入後も、適切な保存方法で保管しないと、カビが発生する可能性があります。
コーヒー豆は空気中の水分を吸収しやすい性質を持っているため、湿度の高い場所に保管すると、カビが発生しやすくなります。また、コーヒー豆は、光や熱にも弱いため、直射日光が当たる場所や高温の場所に放置することでも、品質が劣化してカビが発生しやすくなります。
カビが生えたコーヒーの見分け方
カビが生えたコーヒー豆は、カビ臭さを放つようになります。
カビ臭さは、湿った土のような臭い、腐ったような臭い、またはカビ特有の臭いなど、さまざまな表現で表されます。コーヒー豆の臭いを嗅いで異臭がする場合は、まずはカビを疑ってみましょう。
また、カビが生えたコーヒー豆は、見た目にも変化が見られます。カビが生えると、豆の表面に白い粉状のものや黒い斑点などが現れることがあります。
カビが生えたコーヒーを摂取するとどうなる?
カビが生えたコーヒー豆には、「マイコトキシン」と呼ばれる毒が含まれていることがあります。
マイコトキシンは、肝臓や腎臓などの臓器に悪影響を及ぼす可能性があり、発がん性や免疫抑制効果なども含まれるといわれています。
長期にわたって大量に摂取すると、健康に深刻な影響を与える可能性があります。
少量摂取してしまったくらいでは問題ないといわれていますが、カビが生えていることが分かったら、使用せず処分してしまうのが安全でしょう。
カビを防ぐ保存方法
適切な保管方法をする
コーヒー豆を長く美味しく楽しむためには、適切な保管方法が重要です。
コーヒー豆は密閉容器に入れて、冷暗所で保存するようにしましょう。密閉容器に入れることで、空気中の水分や異物の侵入を防ぎ、カビの発生を防ぐことができます。
シングルオリジンを選ぶ
シングルオリジンのコーヒー豆は、特定の農園で栽培されたコーヒー豆であり、品質管理が行き届いていることが多いです。そのため、カビが発生するリスクが低くなります。
シングルオリジンのコーヒー豆は、生産地や農園の情報が明記されていることが多く、品質や安全性に関する情報を得やすいというメリットがあります。
信頼できる店で購入する
品質の良いコーヒー豆を扱う店では、適切な保管方法で管理されており、カビが発生するリスクが低くなります。また、信頼できる店では、コーヒー豆に関する情報やアドバイスを得ることができ、安心して購入することができます。
発送元がハッキリしないネット通販などは、コーヒーの品質も不明確なので、避けたほうがいいかもしれませんね。
まとめ
コーヒー豆にカビが生える原因は、生産や輸送中の湿気、保存条件の影響などです。
カビが生えたコーヒー豆は、マイコトキシンと呼ばれるカビ毒を含んでいる可能性があるので、カビだと分かったら飲むのは避けるようにしましょう。
適切に保管して、コーヒー豆を長持ちさせるようにしてくださいね。