コーヒーが大好きな方は、普段飲んでいるコーヒーをさらにおいしく飲む方法や、もっと自分好みのコーヒーを探す方法を模索したことがあるのではないでしょうか。
本記事ではそんなコーヒー好きさんに向けて、こだわりのコーヒーを楽しむ方法について詳しく解説します。
コーヒーのこだわれるポイント
コーヒー豆選び
コーヒー豆は、産地、品種、焙煎度合いによって、香り、苦味、酸味、コクなど、さまざまな味わいを持ちます。自分の好みに合った豆を見つけるためには、それぞれの豆の特徴を理解し、実際に試してみるのがおすすめです。
また、豆の鮮度も重要な要素です。新鮮な豆は香りが豊かで、より美味しくコーヒーを味わえます。豆の購入時には焙煎日を確認し、できるだけ新鮮な豆を選びましょう。
以下に、市販で見かけやすい産地のコーヒーについて特徴をまとめます。
- ブルーマウンテン・・・「コーヒーの王様」とも呼ばれるブルーマウンテン。酸味や苦味のバランスが絶妙で口当りは軽く、最高級だといわれることもあります。
- ブラジル・・・ブラジルは世界No.1のコーヒー生産国であり、比較的安価なためブレンドに使われることも多いです。全体的な味のバランスが良いといわれます。
- コロンビア・・・コロンビアもコーヒーの生産量が多く、比較的安価でブレンドに使われやすいです。コーヒーの基本的な風味を楽しめます。
- マンデリン・・・インドネシア産のコーヒーで、苦味とコクが強く酸味はほとんどありません。マンデリンの苦味にどっぷりハマるコーヒー愛好家の方も多いです。
- モカ・・・モカの9割以上はエチオピアで生産され、フルーティーな酸味と甘みが特徴のコーヒーです。
- キリマンジャロ・・・タンザニア産のコーヒーがキリマンジャロと呼ばれています。酸味が強く、スッキリとした味わいです。
- コナ・・・ハワイのコナ地区が産地です。ブルーマウンテン、キリマンジャロと並び世界三大コーヒーと呼ばれます。苦味が少なく、まろやかな酸味と甘みを味わえます。
豆の挽き方
コーヒー豆を挽く方法は大きく分けて、粗挽き、中挽き、細挽き。そこからさらに、細挽きをさらに細かくした極細引き、中挽きと細挽きのちょうど中間くらいの粗さとなる中細挽きと、合わせて5種類の挽き方があります。
- 粗挽き・・・最も粗い挽き方で、粒のサイズはザラメ糖ほどです。金属フィルターを使う場合やアウトドアなどの適しています。
- 中挽き・・・ザラメ糖より若干小さめほどの大きさで、時間をかけてじっくり抽出するフレンチプレスなどに向いています。
- 中細挽き・・・スタンダードな挽き方がこちら。市販のレギュラーコーヒーもこの挽き方が一般的で、コーヒーメーカーなどにも適しています。
- 細挽き・・・砂糖ほどのサイズの粒です。水出しコーヒーによく使われます。
- 極細挽き・・・パウダー状になるまで細かく挽いた状態。エスプレッソマシンでの使用に向いています。
使う水の質
コーヒーの味わいは、豆の品質だけでなく、使用する水の質によっても大きく左右されます。硬水はミネラル分が多く、コーヒーに苦味やコクを出しやすく、軟水はミネラル分が少ないため、コーヒーの酸味や香りが引き立ちます。
一般的に、コーヒーには軟水の方が適していると言われています。
ただし、硬水でも、コーヒー豆の種類や焙煎度合いによって、相性の良いものもあります。硬水を使用する場合は、コーヒー豆の選び方や焙煎度合いを調整することで、より美味しくコーヒーを味わえます。
また、水道水を使用する場合は、浄水器でカルキや不純物を取り除くことがおすすめです。
水道水は一般的に軟水で、十分おいしいコーヒーを淹れることは可能なのですが、より新鮮な水を使うために、前日の水は使わないこと・古い水道管から入れた水は使わないことなど、気を付けられるポイントもあります。
抽出時間
ベストな抽出時間の見つけ方
一般的には、ドリップコーヒーの場合2~3分、エスプレッソの場合20~30秒が目安です。
抽出時間が短すぎるとコーヒーが薄くなり、抽出時間が長すぎるとコーヒーが苦すぎになってしまいます。
コーヒーの抽出時間は、豆の種類、挽き方、抽出方法などによって異なるので、理想的な時間を探ってみましょう。
温度管理
コーヒーは適切な温度で抽出することで、コーヒーの香り、苦味、酸味をバランス良く引き出すことができます。
一般的には、ドリップコーヒーの場合90~95℃、エスプレッソの場合90~93℃が最適な温度と言われています。温度が高すぎると、コーヒーが苦くなり、低すぎると、コーヒーが薄くなってしまいます。
温度管理には、温度計を使用するのがおすすめです。温度計で正確な温度を測ることで、より美味しくコーヒーを淹れることができます。
好みのカップや食器類
カップの選び方
コーヒーカップは単なる食器ではなく、実はその素材や大きさなどによっても、コーヒーの風味は変化します。
例えば陶器製のカップは保温性に優れ、コーヒーの香りを長時間閉じ込めてくれます。ガラス製のカップでは、コーヒーの色や透明感が映えて美しく見えますね。
また小さめのカップは、コーヒーの温度が上がりやすいため、香りが強く感じられます。逆に大きめのカップになると、コーヒーの温度が下がりやすく、まろやかな味わいへと変化していきます。
コーヒーを引き立てるアクセサリー
コーヒーカップ以外にも、コーヒーを楽しむためのアクセサリーがあります。例えばスプーンやコースター、ドリップスタンドなどです。
コーヒー時間を充実させるためには、見た目にこだわって好みのアイテムを揃えたいですね。
ちなみにスプーンはコーヒーを混ぜるだけでなく、コーヒーの温度を調整する役割も果たします。コースターは、テーブルの保護とコーヒーカップを安定させるという2つの役割となります。
このように機能性も意識して、アクセサリーを揃えてみましょう。
コーヒーマシンを使ったこだわりの淹れ方
コーヒーの淹れ方には、ハンドドリップ、エスプレッソマシン、パーコレーターなど、さまざまな方法があります。それぞれの方法によって、コーヒーの味わいが大きく変わります。
ハンドドリップは、コーヒー豆本来の風味を最大限に引き出すことができる淹れ方です。お湯の温度や注ぎ方によって、コーヒーの味わいが大きく変わります。
エスプレッソマシンは、高圧でコーヒーを抽出するため、濃厚で苦味のあるコーヒーを味わえます。家庭用エスプレッソマシンも普及しており、手軽に本格的なエスプレッソを楽しむことができます。
パーコレーターというのは、お湯を沸騰させてコーヒーを抽出する淹れ方です。手軽に大量のコーヒーを淹れることができますが、コーヒーの苦味が強くなる傾向があり、上手に淹れるためには練習が必要です。
コーヒーの文化
サードウェーブコーヒーの影響
「サードウェーブコーヒー」と呼ばれる、コーヒーブームの第三の波をご存じでしょうか。
サードウェーブコーヒーとは、2000年代から世界的に広がった新しいコーヒー文化のことで、従コーヒー豆の産地や生産者のこだわり、コーヒーの品質に重点を置くようになった文化を指します。
サードウェーブコーヒーでは、スペシャルティコーヒーと呼ばれる高品質なコーヒー豆が流通するようになり、ハンドドリップなどのコーヒー豆本来の風味を引き出す淹れ方が重視されるようになりました。また、コーヒー豆の産地や生産者の情報が公開されるなど、コーヒーの透明性も重視されています。
ちなみにファーストウェーブはインスタントコーヒーの普及、セカンドウェーブはスターバックスなどのシアトル系コーヒーの普及の時代を指します。
未来のコーヒー楽しみ方
新しい技術や発見によって、コーヒーの楽しみ方は今後ますます広がっていくでしょう。
例えば、コーヒー豆の遺伝子組み換え技術によって、より美味しくより健康的なコーヒーが今後開発されるかもしれません。また、人工知能を活用することで、コーヒーの品質管理や抽出方法が進化する可能性もあります。
コーヒーは、私たちの生活に欠かせない飲み物であり、これからも新しい発見や技術によって、私たちの心を豊かにしてくれるでしょう。