コーヒーは多くの人々にとって日常的な飲み物ですが、そのカフェイン量は、コーヒー豆の種類や焙煎度、抽出方法によって変わります。
この記事では、コーヒーに含まれるカフェインの量について、詳しく解説していきます。
目次
コーヒーのカフェイン含有量の違い
コーヒー豆の種類による違い
コーヒー豆には、「アラビカ種」「ロブスタ種」「リベリカ種」の大きく3種類があります。
そのうちアラビカ種が世界で最も一般的なコーヒー豆の種類であり、ロブスタ種に比べてカフェイン含有量が低いです。
ロブスタ種はアラビカ種よりも苦味が強く、カフェイン含有量も2倍近くあるといわれています。
リベリカ種は希少であまり流通がありませんが、この中で最もカフェイン量が少ないといわれています。
そのため、カフェインを控えたい場合は、リベリカ種が最も適しているということになるのですが、売っていることが少なくなかなか手に入りません。なので、アラビカ種のコーヒーを選ぶのが無難だといえるでしょう。
焙煎度による違い
コーヒー豆の焙煎度も、カフェイン含有量に影響を与えます。浅煎りのコーヒー豆だとカフェイン含有量が高く、深煎りのコーヒー豆だとカフェイン含有量が低くなります。
これは、焙煎する過程で、カフェインが分解されるためです。そのためカフェインを控えたい場合は、深煎りのコーヒー豆を選ぶのがよいといえます。
抽出方法による違い
コーヒーの抽出方法によっても、カフェイン含有量は変わります。
例えばドリップコーヒーは、フレンチプレスコーヒーよりもカフェイン含有量が低くなります。これは、ドリップコーヒーはお湯がコーヒー粉を通過する時間が短いため、カフェインが抽出される量が少なくなるからです。
逆にフレンチプレスコーヒーは、お湯がコーヒー粉に長時間浸されるため、カフェインが抽出される量が多くなります。
カフェインが体に与える影響
カフェインの適量は?
眠気覚ましにカフェインを摂取するという方も少なくないでしょう。カフェインは中枢神経を興奮させる作用があり、眠気覚ましや集中力アップの効果があります。
しかし、過剰摂取すると、不眠、不安、動悸、吐き気などの症状が現れることがあります。そのため、カフェインの摂取量を適切に管理することが重要です。
健康な成人の場合、カフェインは1日400mgまでが適量とされています。1回に摂取する量は200mgまでです。
これには個人差がありますので、自分の体調に合わせて摂取量を調整することが大切になります。
過剰摂取のリスク
カフェインには良い効果もあるのですが、過剰摂取してしまうと身体にさまざまな悪影響を及ぼす可能性があります。不眠、不安、動悸、吐き気などの症状に加え、頭痛、めまい、消化不良、脱水症状、依存症などのリスクも高まります。
また、妊娠中や授乳中の女性は、カフェインの摂取量に注意が必要です。カフェインは、胎児や乳児に悪影響を及ぼす可能性があります。
どれくらいならコーヒーを飲んで大丈夫?
コーヒーの量に換算すると、コーヒー1杯分の150mlあたり、カフェインは約90mg含まれます。
つまり1日4杯までが妥当ということになります。
ちなみにカップが大きい場合でも、1回のカフェイン量が200mgを超えないようにする必要があるため、コーヒーを淹れる量は300mlほどに抑えておきましょう。
カフェインが少ないコーヒーを選ぶには
豆の種類・焙煎度・抽出方法を工夫する
前述した通り、コーヒーの淹れ方によってカフェイン量は調整できます。
豆は「アラビカ種」のものを選ぶこと、焙煎度合いは深煎りにすること、お湯がコーヒー粉を通過する時間の短い抽出方法(ドリップなど)を選ぶことなどの工夫が可能です。
「カフェインレス」「デカフェ」「ノンカフェイン」を選ぶ
カフェインが少ないコーヒーは、パッケージに「カフェインレス」「デカフェ」「ノンカフェイン」などの表記があります。
これらのコーヒーを選ぶことで、カフェインの摂取を抑えることができます。
それぞれの特徴は以下の通りです。
まとめ
コーヒーは、生活に潤いを与えてくれる飲み物ですが、カフェインの摂取量には注意が必要です。
カフェインには良い効果と悪い効果があるので、適量を守って摂取するようにしましょう。