カフェ経営を始めるには初期費用がどのくらいかかるかが気になる人が多いでしょう。
大まかには500万円~1500万円の初期費用がかかります。
これだけ幅が広いので、経営の始め方によって初期費用には
大きな違いが生まれるのは明らかでしょう。
この記事では初期費用の種類と相場と、初期費用を下げるコツを紹介します。
目次
カフェ経営の9つの初期費用と相場
カフェ経営でかかる初期費用は9種類あります。
それぞれの概要と相場を確認していきましょう。
店舗物件の契約費用
カフェ経営を始めるときには店舗物件を借りるのが一般的で、
物件の契約費用がかかります。
店舗物件の契約費用は敷金や礼金、仲介手数料やの前払いの賃料などで、
合計すると賃料の6か月~12か月分くらいが必要です。
賃料は店舗の大きさや立地などによって大差がありますが、
平均的に15万円~30万円程度の店舗物件を利用することが多くなっています。
10か月分の賃料相当の費用が必要だったとすると150万円~300万円の初期費用が必要です。
店舗の設備費用
店舗の設備費用は空調工事や配管工事、厨房設備の設置などにかかる費用です。
店舗物件を購入してからカフェ経営をするために
必要な設備を整えるために専門業者に依頼するのが一般的になっています。
費用は空調などの工事で50万円~100万円、
厨房設備と冷蔵庫などの導入で150万円~300万円くらいが相場です。
店舗の内装費用
店舗の内装を整えるにも費用がかかります。
壁紙やインテリアなどを整えるのはDIYでも可能ですが、
完成度の高さやデザインの美しさを求めるには専門業者に依頼するのが適切です。
業者に依頼すると20万円~100万円くらいがかかります。
DIYなら数万円~10万円程度で済ませることが可能です。
備品の購入費用
カフェにはテーブルや椅子、食器などのさまざまな備品が必要です。
POSレジも用意して会計をスムーズにした方が良いでしょう。
備品の購入費用は何を揃えるかによって違いがありますが、
大まかには50万円~100万円くらいがかかります。
大きな店舗の場合には100万円を超えることもあるので注意が必要です。
経営に必要な手続き費用
カフェ経営を始めるには許可申請や資格の取得が必要で、
手続き費用も考慮しなければなりません。
食品衛生責任者の資格を取得するには1万円、
防火管理者の資格には6,500円~7,500円がかかります。
飲食店営業許可には16,000円がかかり、
パンやケーキなどの製造をする場合やコーヒーの焙煎をする場合には
菓子製造業許可やコーヒー製造・加工業の許可の取得にさらに費用が必要です。
インフラの契約費用
カフェの店舗経営ではインフラとなる
電気・水道・ガス・電話・インターネットの契約をしなければなりません。
契約時点で事務手数料などの初期費用がかかることがあるので注意しましょう。
1件あたり数千円~1万数千円程度が一般的です。
仕入れ費用
コーヒーなどの仕入れ費用も初期費用の一部です。
カフェのメニューを考えて、何を仕入れる必要が
あるかをリストアップして手配先を探しましょう。
どのくらいの客入りになるかを想定して、無駄にならないように仕入れる必要があります。
仕入れ費用は客入りによるので一概に言えませんが、
初期費用としては5万円~10万円くらいを想定すれば良いでしょう。
宣伝広告費
宣伝広告費をかけて集客するのは開業のタイミングでは欠かせません。
新規オープンの宣伝をして来店してもらい、
リピーターになってもらえれば安定して売上が出るようになるからです。
広告の出し方によって費用には大きく異なります。
広告ではウェブ広告や新聞の折り込み広告、街頭広告などを利用できます。
ホームページを制作したり、看板を作ったりする宣伝方法もあります。
広く宣伝広告をすると100万円以上かかることもあるので、
予算に合わせて数万円~20万円くらいで始めるのが一般的です。
運転資金
運転資金は初期費用とは異なりますが、開業時点で確保しておく必要がある資金です。
カフェ経営を始めてすぐに利益が出ることはあまりありません。
向こう数ヶ月は赤字経営になることを想定して、当面の固定費や仕入れ費用、
消耗品費を支払える運転資金を用意しておくのが重要です。
運転資金の目安は6ヶ月程度の経営に必要な費用です。
安全を重視するなら1年間は経営できる運転資金を用意しておきましょう。
まとめ
カフェ経営にかかる初期費用は運転資金も含めると
1000万円前後がかかる場合がほとんどです。
居抜き物件や中古設備などを利用して、
費用負担が大きい店舗物件の契約費用や設備費用を抑えると
カフェ経営の敷居が低くなります。
また、長期的な視野で運転資金を抑えられるように仕入先を検討するのも重要なポイントです。
質の高いコーヒー豆を調達しやすい仕入先を確保すれば、初期に必要な資金を減らせるので開業しやすくなります。