煎りたてコーヒーの特徴や美味しさを引き出す方法、保存に関する注意点などを解説!

煎りたて(焙煎したて)のコーヒーは、新鮮な香りと独特の風味が特徴です。
しかし抽出が難しく味が安定しにくいので、その美味しさを最大限に引き出すためには、いくつかのポイントを押さえる必要があります。

この記事では煎りたてコーヒーの魅力と、その美味しさを引き出すための方法をご紹介します。

煎りたてコーヒーの魅力

新鮮な香りと風味

コーヒー豆は焙煎されることで、生豆に含まれていたカフェインやクロロゲン酸などの成分が変化し、独特の香りと苦味を生み出します。
煎りたてのコーヒー豆は、これらの成分が最も活発な状態であり、芳醇な香りと複雑な味わいを堪能できます。

味わいの変化が楽しめる

煎りたてのコーヒー豆は、時間の経過とともに味わいが変化していきます。焙煎直後は華やかな香りと軽やかな酸味が特徴ですが、時間が経つにつれて、苦味やコクが深まっていきます。

この変化を楽しむのも、煎りたてコーヒーならではの魅力。
同じ豆を数日おきに淹れて、その日の気分に合わせて味わいを比べてみるというような楽しみ方ができます。

保存方法と賞味期限

コーヒー豆は、空気や光、湿気に弱いため、酸化や劣化を防ぐ必要があります。保存方法としては、密閉容器に入れて冷暗所に保管することが一般的です。冷蔵庫での保存も可能ですが、豆の水分が失われやすくなるため、しっかり密閉するなどの注意が必要になります。

賞味期限は焙煎方法や保存状態によって異なりますが、豆の状態が良ければ、2週間程度は美味しく飲めるといわれています。ただし、時間が経つにつれて風味は徐々に落ちていくため、できるだけ早めに飲みきることをおすすめします。

焙煎直後のコーヒーは美味しくないといわれる理由は?

煎りたてのコーヒーはまずいと聞いたことはありませんか?
なぜそういわれるのかを説明するためには、まずはコーヒー豆の構造をご説明する必要があります。

コーヒー豆は無数の小さな穴が空いているような構造をしており、その穴の中に炭酸ガスが含まれます。
新鮮なコーヒーが抽出中に膨らむ様子を見たことがある方もいらっしゃると思いますが、これはその炭酸ガスが噴き出すことで豆が膨らむのです。

焙煎直後のコーヒー、つまり新鮮なコーヒーは、ガスがまだ放出されていない状態のために味が安定しにくく、コーヒー成分がうまく抽出できません。
そのため焙煎から2~3日後のほうが、おいしいコーヒーを淹れることができるのです。

煎りたてコーヒーを美味しく淹れるコツ

煎りたては美味しくないといわれがちですが、新鮮であることは確か。
ここでは、そんな新鮮な煎りたてコーヒーを美味しく飲むコツをご紹介します。

適切な蒸らし時間

コーヒーの抽出における蒸らし時間は、コーヒーの美味しさを左右する重要な要素のひとつ。
蒸らしとは、お湯をコーヒー粉に注いだ後、しばらく時間をおくことでコーヒー粉が膨らみ、旨味成分が抽出される過程のことです。

煎りたてだとこの工程でコーヒー豆が膨らみすぎてしまうのですが、適切な蒸らし時間を守ることで、しっかりコーヒーの旨みを引き出すことができます。

一般的には、中煎りのコーヒー豆であれば、30秒から1分程度の蒸らし時間が適切とされています。煎りたての場合は、10秒ほど長く蒸らしてみましょう。
豆の種類や挽き方、使用する器具などによって最適な蒸らし時間は異なります。そのため、実際に淹れてみて、自分の好みに合った蒸らし時間を探すことが大切です。

抽出中に攪拌(かくはん)する

コーヒーを淹れる際に、抽出中に軽く攪拌を加えることで、より濃厚な味わいにすることが出来ます。
蒸らし始めたら、コーヒードリッパーを円を描くようにゆっくり回したり、スプーンでかき混ぜて、コーヒー豆の成分がうまくお湯に溶け出すようにしましょう。

攪拌しすぎると、コーヒーが濁ったり、苦味が出過ぎたりする可能性があるため、注意が必要です。

豆の種類や挽き方などを変えてみる

煎りたてのコーヒー豆を最大限に楽しむために、自分好みの抽出レシピを見つけてみましょう。

例えば同じコーヒー豆でも、粗挽きで淹れるとまろやかな味わいに、細挽きで淹れると苦味のある味わいに仕上がります。
また、お湯の温度が高いと苦味が強く、低いと酸味が強く感じられます。

煎りたてコーヒーの注意点

すぐに飲まない場合の対策

煎りたてのコーヒー豆は、時間が経つと風味が変化しやすいため、できるだけ早めに飲みきることをおすすめします。しかしどうしてもすぐに飲めない場合は、適切な保存方法で風味を保つようにしましょう。

保存方法としては、密閉容器に入れて、冷暗所に保管することが一般的です。冷蔵庫での保存も有効ですが、豆の水分が失われやすくなるため、しっかり密閉容器に入れましょう。

正しい保存容器を選ぶ

コーヒー豆を保存する容器は、密閉性が高く、遮光性のあるものがおすすめです。

保存容器としては、ガラス瓶や陶器製の容器などが適しています。プラスチック製の容器は、コーヒー豆の風味に影響を与える可能性があるため、避けるようにしましょう。

豆の鮮度の確認方法

焙煎したてのコーヒー豆の状態を確認することで、鮮度を判断することができます。新鮮なコーヒー豆は香りが強く、豆の表面に光沢があります。また、豆を触ると硬く弾力があります。
時間が経つにつれて、コーヒー豆は香りが弱くなり、豆の表面がくすんでいきます。

まとめ

煎りたてコーヒーの魅力は、新鮮な香りと風味、そして時間の経過とともに変化していく味わいです。
美味しくないといわれることもありますが、新鮮なコーヒーを味わってみるのも、コーヒーの楽しみ方のひとつですよね。
色々な方法を試して、好みに合う煎りたてコーヒーの淹れ方を見つけてみてください。

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らぶカプチーノ編集部

らぶカプチーノ編集メンバーが、マシンなどの商品案内からカフェ運営のポイントまで、すぐ活用できる情報を、わかりやすく紹介します!

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